あらすじ
三年間、王宮会計官として命(寿命)を削り、実家の資産まで搾取され続けた公爵令嬢リディア。
婚約者の第一王子と聖女にすべてを奪われ、地下の書庫で残飯を啜る日々を送っていた彼女は、ある日ついに「追放」を言い渡される。
だが、絶望する王子たちの前で彼女が浮かべたのは、狂気的なまでの歓喜の笑みだった。リディアには、未払いの債務を魔法の赤紙で強制執行し、対象を物理的・生理的に拘束する瞬間に至上の快楽を感じる「差押フェチ」という異常な本能が備わっていたのだ。
法と数字の暴力で世界を「自身の管理物件」へと塗り替えていく、狂気の会計官。すべてを清算し終えたとき、彼女の目の前に残るのは黄金の山か、それとも赤紙に埋め尽くされた廃墟か。世界を対象にした、前代未聞の強制執行が今始まる。