あらすじ
【表の顔は普通のJK、裏の顔は最強の陰陽師。けれど恋の勝率は0%!?】
「うむ、今宵の魑魅魍魎《ちみもうりょう》も、あらかた片付いたのじゃ」
現代の東京。闇に紛れて人を喰らう怪異を、冷徹かつ圧倒的な呪術で葬り去る少女がいた。
彼女の名は安倍晴香《あべ はるか》。伝説の陰陽師・安倍晴明の血を色濃く引く天才であり、現役の女子高生だ。
黒髪のおさげに華奢な体、そして時代がかった「老婆口調」。
夜な夜な巫女服を血で汚しながら、彼女は誰にも知られず世界を救っていた――はずだった。
ある雨の夜、強力な怨霊に襲われていた男子生徒・神崎を助けたことで、晴香の鉄の心臓《ハート》に激震が走る。
(な、なんと愛らしい顔立ち……これぞ運命……!?)
恋愛経験値ゼロ、中身はウブな中学生以下の晴香は、彼に一目惚れしてしまったのだ。
しかも彼は、同じ高校のクラスメイトだった。
「こ、これは好機じゃ! 陰陽術で彼の気を引くなど造作もない!」
そう意気込む晴香だったが、彼女の前にはあまりにも強大で、理不尽な壁が立ちはだかる。
それは――「陽キャな女友達」たちの存在。
彼女たちは怪異など知らない。だが、彼女たちには神に愛された(?)天性のスキルがあった。
転べば彼の顔に胸が当たり、風が吹けばスカートがめくれ、なぜか更衣室で鉢合わせる……。
そう、「ラッキースケベ」という名の絶対不可避の物理法則だ。
どれだけ晴香が陰から彼を守り、クールに怪異を惨殺しても、
その直後に発生する女友達の「あはは、ごめーん♡(パンツ丸見え)」イベントに、彼の視線は釘付け。
「なぜじゃ……なぜ私の『五芒星の結界』は、あやつの『縞パン』に勝てぬのじゃ……!」
夜は血飛沫舞う凄惨なホラーバトル(※ガチで怖い)。
昼は彼を巡って空回りする、ポンコツで不憫なラブコメディ。
世界を救えるのに、恋だけが救えない。
最強陰陽師・晴香の、切なくも騒がしい青春の祓い(ハラスメント)が今、幕を開ける!