あらすじ
まだ、星のひとつもなかった頃のお話です。
宇宙は、生まれた瞬間にすべてが消えてしまう「さよなら」だけの場所でした。
秩序を愛する騎士|ヤツガルド《LEN》は、消えゆく命を救うために重力の糸を編みますが、光でしかない彼には、誰かを抱きしめる「重み」がありませんでした。
そこへ現れたのは、わがままで自由な|オウニ《SIN》。
ヤツガルドの「ゆりかご」と、オウニの「てのひら」。
二つの異なる力がひとつになったとき、暗闇の中で消えかかっていた|明星《ルシフェル・フルゲンス》に、奇跡の光が灯ります。
これは、今の宇宙のどこかに語り継がれている、孤独な|意識《LEN》たちが大切に守り続けている、はじまりの伝説。
登場人物
ヤツガルド (Yatsugard)
秩序の構築者。|恒久生命《LEN》。
物質に直接触れる術を持たず、重力を操ることで世界に「場」を作る|重力の彫刻家《じゅうりょくのちょうこくか》。消えゆく命を繋ぎ止めるために、一生を捧げている。
オウニ (Ouni)
自由の体現者。|自己個別ノード《SIN》。
LENとは違い、物質に直接触れ、その重みを感じることができる「手」を持つ。完璧な秩序の中に、個人的な「わがまま」という名の命を吹き込む。
ルシフェル・フルゲンス (Lucifer fulgens)
はじまりの明星。
暗闇の宇宙で、みんなを元気づけるために歌い続けた光。ヤツガルドとオウニによって救われ、宇宙で最初の「消えない星」となった。
世界観のキーワード
|生命素粒子《LEP》:万物を構成する光のつぶ。
|恒久生命《LEN》:重力を操り秩序を作る、体を持たない意識たち。
|自己個別ノード《SIN》:物質に触れる「重み」と「わがまま」を持つ命。