あらすじ
西暦20☓☓年。
世界中にヘブンと呼ばれる違法薬物を含むタバコが拡散された。
ヘヴンに含まれる成分は元は医療用で使用されているものだったが、高い依存性と、多幸感、そして安価に製造できるという理由から、一部で違法にタバコに混入し、またたく間に拡散した。
だが、同時に重篤な中毒、機能障害、場合によっては死に至る危険なものだった。
ヘヴンは吸う者だけでなく、受動喫煙で吸わない者にも大勢の被害者を出した。
世界各国も規制に動いたが、巧妙に偽装されて密輸され、完全に流通を止めることは、もはや不可能だった。
そして、世界中で被害者を中心にデモや排斥運動が勃発、世界は吸う者と吸わない者に二分された。
タバコは害悪、ヘヴンも旧来のタバコも、見分けができない以上、タバコは全面禁止するべき。
問題なのはヘヴンだ、旧来のタバコまで禁止するのはやりすぎ。
旧来のタバコだって有害物質を含んでいることには変わりない。
吸う、吸わないは、個人の自由だ。
喫煙場所を設けて、そこでのみ吸えるようにすればいい。
そんな終わりのない論争の中で、被害が拡大していった時、ついに世界が動いた。
タバコは全面禁止とする。
製造も、販売も、使用も禁止。
違反した者には厳しい罰則が科され、世界中で大勢の逮捕者を出した。
タバコは世界から消えたはず…だった。