あらすじ

ミズナギ・フィナンシャル・コーポレーションがAI導入を発表した。五千名分の業務を自動化し、対象従業員には「新たなキャリアパス」を用意する、と。 リストラではない。進化だ、と人事部長は微笑んだ。 二十二年間、事務センターで働き続けたタナカ氏に告げられたのは、退職金の上乗せではなく、個人営業のノルマだった。四月一日、「事務グループ」という名前は、静かに消滅した。 そしてその日、銀河標準取引所でミズナギ株は上昇した。 年金基金が買った。外国人投資家たちも買った。 資本主義システムは、正しく、動いていた。

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カクヨム2026/02/28
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