あらすじ
女優などと浮き名を流す社交界きっての遊び人であるグラシアン・シリル・デュヴァル。胃を痛めたのはグラシアンの父であった。家を継がせたいのに、当の本人は賭博で金を溶かし、女を取っ替え引っ替えして遊ぶばかり。
そこで父は、グラシアンも結婚すれば落ち着くのではないかと考えた。求めるのは、真面目でグラシアンの手綱を握ってくれるようなお嬢さん。それに選ばれたのが、成り上がり男爵家の娘アンネマリーだった。楚々として真面目、実家の商会運営でそろばんを弾き帳簿をつける仕事をしていた。
「お前を愛すことはない」と言い放つグラシアン。しかし、ウエディングベールの下からアンネマリーが発したのは「別に愛してくれなんて頼んでないですけど」という言葉だった。
「君が花なら、あの女は雑草だ」と愛人と比べられ、雑草といわれたアンネマリーは、雑草として強かに悪妻業をこなしていく。