あらすじ
勇者パーティの荷物持ち兼鑑定士だったレトは、ユニークスキル『デバッグ・アイ』を「欠陥品」と蔑まれ、ついに追放される。
だが彼の能力は、本当はこの世界の“裏側”――世界を構成する【記述(ソースコード)】を書き換える力だった。
石ころを聖剣に。枯れ木を世界樹に。死にかけの少女に“明日”を。
――その代償として、彼は自分の記憶や感情を削っていく。
一方、レトを失った勇者パーティは、彼の「パッチ」なしでは崩壊を止められず、自滅の道を辿り始める。
これは、世界を救うたびに人間を辞めていく男と、彼に“依存”される少女の物語。
やがて世界は、彼を“バグ”として削除しようとする。
救済とは何か。愛とは何か。そして、継承とは――。