あらすじ

俺、節屋約(ふしややく)は、気がつけば異世界に勇者として召喚されていた。 召喚の儀式が終わるや否や、召喚主である王女が必死の表情で訴えてくる。 「どうか父上を助けるため、魔王を討伐してきてください!」 状況は理解できないが、王女の切迫した様子だけは伝わった。 だが、俺の持つスキルは「鑑定」「魔力簒奪」「節約」。 どう見ても魔王討伐向きではない。 とりあえず「鑑定」で国王を見てみると、体を蝕む呪いの正体が浮かび上がった。 そして、その呪いは、俺の「魔力簒奪」で解除できる、と。 半信半疑で試してみると、呪いはみるみる消えていき、国王は数日のうちに本調子を取り戻した。 「ここまでの協力、感謝致す。節屋約殿。望む褒美を何でも取らせよう」 国王はそう言ったが、俺は首を振った。 「金貨1枚で十分です」 人助けに大した労力も使っていないのに、大きな褒美を受け取る気にはなれなかったのだ。 後日、受け取った金貨1枚を袋にしまい、俺は城を後にした。 異世界での第二の人生が、ようやくここから始まる――。

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小説を読もう2026/02/28
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