あらすじ

誰にも聞こえない“声”を、最後まで聴き届ける――。 「七星堂」を営む青年・趙はるかは、“業(ごう)”と呼ばれる死者の残留思念を浄化し、鎮める「送り人」という特殊な仕事を請け負っている。共感能力で対象の記憶に触れる代償として、その体には消えない“業痕”が刻まれていく。孤独で消耗する日々の中、彼の元に、天才的な分析力を持つ冷徹な女性・婁たまと、天真爛漫だが特殊な浄化体質を持つ少女・小鳥遊ことりが押し掛けてくる。 やがて、人の“苦痛”を集め、増幅させて利用する「呪い師」という存在が暗躍し始める。はるかは彼らと戦う中で、たまが“業”の洪水を封じる巫女の家系の末裔であり、自らの命と引き換えにその使命を果たさねばならない運命を背負っていることを知る。 はるかは、たまという存在そのものに心を奪われながらも、彼女の歩む道の果てに待つ悲劇を前に無力感に苛まれる。ことりは、そんな二人を見守りながら、自らの出生の秘密と役割に気付いていく。 “送り人”と“巫女”と“浄化者”。傷だらけの三人は、それぞれの過去と未来、切ない想いを抱えながら、やがて訪れる決別の時と、世界を揺るがす危機に立ち向かう――。 これは、最期の声に耳を澄ます者たちの、切なくも温かい、そして少しせつない物語。

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小説を読もう2026/02/28
  • 現在の作品残された声のゆくえ~最後の声、届けます~送り人、趙はるかの記録~