あらすじ
目が覚めたら、大好きだったゲームの世界。
しかも転生先は―― 大陸最強にして最凶の暴君皇帝、 カイゼル・ヴァン・ゼルヴァリア。
こいつ、全プレイヤーに 「倒されるために存在するボス」として 嫌われまくってた男じゃん……!
暴政、反乱、侵攻。 原作通りなら、あと5年で帝国は完全崩壊。 待っているのは、処刑エンドただひとつ。
「……いや、俺は死なん」
幸い、前世で全52国・ 全シナリオをクリアした廃ゲーマーだ。 いつ、どこで、誰が裏切るか。 どの選択肢を選べば生き残れるか。 全部、頭の中に入っている。
ただし問題がひとつ。
この体に宿った禁呪《時喰い》―― 歴史の流れを遅らせる代わりに、 使うたびに俺の寿命が削れていく。
右目の色が、金から灰に変わった時。 それが、俺のタイムリミット。
暴君のフリをしながら、裏で民を守る。 処刑に見せかけて、敵を味方にする。 恐怖政治を装いながら、こっそり善政を敷く。
世界が「滅べ」と言うなら、 俺が歴史ごと書き換えてやる。
――これは、全世界に嫌われた暴君が、 誰にも気づかれずに世界を救う物語。