あらすじ
守、裕、ゆうきの三人は児童養護施設「待雪草の家」で育った。
卒園後、三人はそれぞれの道を歩んだ。
守は大学を出たあと就職し、結婚、そして来月子どもが生まれる予定で、一方、裕は定職に就かずブラブラしていた。
そして、ゆうきは亡くなった。
ゆうきの告別式の帰り、園の先輩である明美を交えて、居酒屋に立ち寄った三人は、その足で、園を訪ねる。
園の責任者である神父の帆場は、守と裕を待ちかねていた。
二十年前の灰の水曜日、帆場は守、裕、ゆうきの三人にある儀式を施した。
そして今日、そのまじないが解かれる。
それは、勉学に励み、真面目に暮らし、人並みの生活を手に入れた守にとって受け入れがたいものだった。