あらすじ
宇宙のどこかに存在する謎の天体――兄さん集結星。
そこでは年に一度、全宇宙から“胸板の厚い兄さん達”が集結する。
着地の衝撃で星の自転がわずかに狂い、笑い声で隕石の軌道がズレ、汗の熱気で街の洗濯物がよく乾く――そんな迷惑なのか有益なのかわからない現象が次々と発生。
ハンカチで乾杯し、筋肉と会話し、三角筋の尊厳を守り、意味のない円陣で宇宙に熱波を放つ兄さん達。
なぜ集まるのか?
答えはない。
ただ「そこに星があるから」という謎理論のもと、ムサ苦しさを誇りに変え、汗を光らせ、夜空を笑いで裂く。
やがて夜明けとともに兄さん達は去るが、星はほんの少しだけ明るくなっている。
それはきっと――
兄さん達の、無駄に熱い魂と汗の残光である。