あらすじ
わたし鴻那由多(おおとり・なゆた)の同居人、柴本光義(しばもと・みつよし)は便利屋だ。
法を犯さないことを信条に掲げながら、問題ごとを請け負うことを生業としている。
残念ながら世の中には、悪事を為すことに躊躇のない者も数多い。
舞い込む依頼の中には、彼を騙して悪事に荷担させることを目論むものも少なからず含まれる。
獣人――犬狼族(けんろうぞく)の中でも特別に嗅覚の鋭いこの男は、目の前の人物の感情の動きや嘘を嗅ぎ分ける。
けれども、今回は何故か鼻が利かなかったようで、まんまと騙され悪事の片棒を担がされかけたようだ。
それは嗅覚の鋭さを『鼻に掛ける』彼にとっては『鼻っ柱をへし折られる』出来事だったとみえる。
夕方、わたしが帰宅すると、どんよりとした顔でソファに横たわったまま動かなくなっていた。
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【表紙】ぴよ様( https://www.pixiv.net/users/2896923 )
【題字】腐葉土様