あらすじ
高校生の伯太(はくた)は妖怪の見える人間。実は彼の家には、わけあって『小豆洗い』が居候している。そんな彼はある日、雪女の頼みを聞くことに。
雪女の名はしろがねといい、神社に現れる生き霊に謝りたいのだという。
生き霊の名は霜雪(そうせつ)といい、以前は伯太同様に妖怪の見える人間だった。だが今は見えなくなってしまったので、代わって伯太に言葉を伝えて欲しいというのだ。
当時、霜雪は周りを不幸にすることが多々あり、そのことを負い目に感じていた。自分は死んだ方が良いのかもしれない、などと思い一人で過ごしていたというのを知ったしろがねは、霜雪と約束を取り交わす。
ーーどちらの不幸が強いか勝負をしよう。もしお前が勝てば、望み通り命を奪ってやる。
しろがねも、大きな不幸の業を背負う者だったのだ。
こうして、なし崩し的に二人で過ごしてゆくのだったが、しかし決着をつける前に、しろがねは霜雪のもとを勝手に離れてしまう。それは如何ともし難い理由からだったのだが、そのことを霜雪は知らない。
生き霊は恨みなどから生まれるものだ。ゆえに、霜雪は裏切られた恨みで生き霊として現れたに違いないと、しろがねは言う。
伯太はしろがねと共に神社へ向かうのだったが……。
二人の過去の因縁に、不幸と雪が絡み合う。数奇な運命、向かう末路に雪と銀ーー