あらすじ
ロマンスファンタジー小説に憑依した。名前すら登場しないエキストラとして。
これがまさにエキストラの憑依もの!
「私が小説の主人公になったってことだわ!」
早く気づけたおかげで主人公としての生活を楽しみ、小説の中の男主人公とサブ男主人公、そして黒幕とも近づいた。
みんな私のことが好きみたいだけど誰が私の男になるのか確信が持てなかった。
だから単刀直入に聞いてみた。
「私のこと好き?」
「いったいなぜそんな勘違いをしたんだ?」当惑した様子で尋ねた男主人公は私の男ではないようだ。
「そういうことはむやみに口にするものではありません。」…真剣な表情で言ったサブ男主人公も私の男ではないようだ。
「僕に女性として好きでいてほしいんですか?」……口角を上げながら尋ねた黒幕も私の男ではなかった。嘲笑までされるとは思わなかった。
私は本当にエキストラだったんだ。
虚しかったけど、今でも気づけてよかった。
これからは自分の身の丈に合った夫でも探さないと。
「自分の領地に帰って、花婿でも探そうと思って」
私のことが好きではないという3人の友達に去ることを伝えた。
はたから見れば、3人とも私のことが好きみたいだ。実際はそうではないくせに。
私はもうあなたたちの行動に勘違いしないわよ!