あらすじ
以下、電撃大賞用のあらすじになります。
カーマ。眉間に『イビルアイ』と呼ばれる第三の目を持つ黄色肌の種族。彼らはその特徴ゆえ、国民の多数を占める大民族・トウアから、不浄視されてきた。
戦時末期、その潜在能力に目をつけた軍部の思惑により、次々と収監され、超人兵器として改造される。
少女、ユナもその一人。かつては革命組織「ホウセンカ」の劇団に所属していた女優だったが、脚本への検閲を無視したことで投獄され、改造手術を受ける。
大戦終結後、占領軍と反政府組織「興国会」に追われる科学者モロズミ・ヒサトを救ったことを機に運命が動き始める。カーマ改造の研究者として悪名高い彼は、罪を贖うために、国際社会におけるカーマの軍事的価値の加熱を止めようとしていた。そのため、重要な検体となる古代カーマ人のミイラ『女王』とともに亡命し、能力封印の方法を探すつもりらしい。
ユナは彼に冷ややかな態度を見せつつも、亡命後の穏やかな生活に心惹かれ、彼の用心棒として逃避行に加わる。
旅を続ける中で、ヒサトにカーマ人の妻子がいたこと、そして彼らと交わった罰としてカーマ兵器の研究に携わることとなった経緯を知る。不条理な形で身に課された十字架の重みに苦しみながらも、カーマの未来を想って行動するヒサトに、ユナは、自分がかつて捨ててしまった情熱を幻視する。
やがて興国会の裏幕ロヴンにより、ヒサトは捕らわれ、女王も奪われる。負傷したユナが運ばれたのはカーマ人の聖域。穏やかな共同体は弱った心に優しく魅力的だが、子供たちの腹いせで穴だらけになったヒサトの写真を見つける。責任を引き受けようと足掻くヒサトの姿勢を思い出し、もう一度立ち上がる勇気を得た。
ユナは、仲間を説得し旧上官さえ脅して協力を取りつけ、戦艦へ突入してヒサトと女王を奪還。戦艦ごと亡命し、国境を越える。ヒサトは国外の大学でカーマ人の未来を切り開く研究に没頭し、ユナは海外の抵抗組織と繋がり、祖国へ戻って戦う道を選ぶ。