あらすじ
人生で最も大切なものは何かと聞かれたら、俺は迷わず「タイミング」と答える。
告白も、受験も、修学旅行も。
大事な瞬間に限ってうまくいかない。
だから俺は、「どうせまた逃す」と思って生きてきた。
そんな俺の前に現れたのが、陽向だ。
「それって、本当に悪いだけのものなのかな?」
そう言って笑う彼女は、俺が“逃した”はずの時間の中に、平気な顔で踏み込んでくる。
「……そのタイミングで手に入ったものも、あるかもしれないよ?」
物事の見方を少し変えるだけで、世界は違って見えるかもしれない――
これは、タイミングに呪われてきた俺が、
もう一度だけ「今」を選ぼうとする物語。