あらすじ
ミラノへの新婚旅行。純白のドゥオモ広場で幸せの絶頂にいた貴史と真奈は、怪しげなアフリカ人の男に呼び止められる。
「新婚さんに幸運のおまじない(ラッキー・チャーム)だ」
強引に腕に巻き付けられた極彩色のミサンガ。拒絶する貴史に対し、男は異常なほど値を下げ、最後には「1ユーロやるから受け取れ」と汚れた硬貨を握らせて逃げ去った。
その夜、高級ホテルの密室は異界へと変貌する。
スマホに届く血塗られた儀式の画像、テレビの砂嵐から響く不気味な太鼓の音。そして、隣で微笑む妻の変貌――。
ナイジェリアの禁忌とされる呪術「ジュジュ」の正体とは。1ユーロで売買された「命の契約」が、二人を逃れられない絶望へと引きずり込んでいく。