あらすじ
俺は家族が欲しかった。
非正規の夜勤で孤独に暮らす俺は、東京都の《幸せ家族創成プロジェクト》に応募し、担当職員・冴木和子による同居型の適性検査を受ける。
適正検察に合格した俺は、面会に来た妻候補のアンドロイド・真理恵と面会する。彼女は、和子と同じ顔をしていた。
俺たちは穏やかな新婚家庭を築いた。やがて子供を望み、九歳の理想的な息子・星矢が支給され、家族は完成する。
しかし、疫病不況で俺は失業し、収入基準を下回れば妻子は回収され記憶も消えると告げられる。
家族を守るため、俺は〈有機人工知能衛星推進事業・『安らぎ』プロジェクト〉に参加し、自らの「脳」を差し出すことを決意する――。