あらすじ
表紙絵は、ここれっと様(https://estar.jp/users/157355309)に描いていただきました。
とても美しい絵をありがとうございます。
「7回。今までに、君の何かがひっくり返った回数だよ。君と、君の近くにいる人たちによってね」
代償を支払う代わりに、あらゆるものを反転させる能力を与える「反転の書」。その書を手にした時、少年たちは何を得て、何を失うのか。
「…滅茶苦茶だな、この本は」
「面白い事を言うね。滅茶苦茶なのは、この世界の方なのに」
「教えてやるよ」
俺は少年に一歩近づく。
「この世にはルールってもんがあるんだ」
「知らないの?」
彼は俺を見上げる。微かに揺れた髪の隙間から、昏い瞳が覗く。
「そんなもの、簡単にひっくり返るって」