あらすじ
商店街の文具とコピーの店「余白堂」を支える四人。
現実的で考えすぎて悲観的な恒七、細部に気を配り限界でも踏ん張る芳佳、努力を積み上げ続ける稔記、共感しつつ信念は曲げない志保果。
倉庫から見つかったのは、先代が残したゴム印――「遅刻しない」「折れない」「胃が痛くならない」、そして物騒な「運命を噛みちぎる」。レシートの裏に押す“おまじない”は、効くのか、ただの気休めか。
試しに押したら、小学生が朝6時登校して大騒ぎ。笑って謝って、また押して。
しかし追い打ちのように「家賃値上げ」の通知が届く。逃げずに話すため、四人はそれぞれの強みで準備し、恒七は掌に「運命を噛みちぎる」を押して交渉の場へ。噛みちぎるのは運命ではなく、不安の糸。