あらすじ

先月のバイト代は五千円。家賃もカードも待っているのに、未来はやけに暗い。 朝六時に目が覚め、十七系統のバスに揺られながら、抜かす中年女性、仁王立ちする高校生、整理券の理不尽──京都の日常に小さな毒が積もっていく。 辿り着く先はホテル清掃。休憩はなく、終わらない六時間、増えるミス、そして露骨に冷たい現場リーダー。 「ゲストのため」なんて綺麗事が喉に引っかかったまま、僕は鴨川を眺めて決心する。 今日で、辞めよう。 これは、正解のない世界で「辞める」という選択だけが輪郭を持ち始める朝の話。

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小説を読もう2026/02/27
  • 現在の作品十七系統の囚人