あらすじ
気がついたら森の中にいた。制服は前後逆。目の前には自分語りするエルフの少女。そして森の奥から現れたのは——エプロンをつけた巨大自販機だった。
「悩みを液体化してドリンクにする」移動型自販機マスター。50年前に魔力を吸って意識を持ち、購買部との縄張り争いに敗れて裏森に追放された、学園最古の福利厚生施設(自称)。
居場所をなくした俺は、なぜかこの自販機の「会員」にされ、悩みを抱えた生徒たちの相談に巻き込まれていく。武器は、口の悪さだけ。
だが、この学園では「ツッコミ」が魔法になる。
「失敗」を「試作」に。「締切」を「通過点」に。「灰色」を「全部の色が混ざったもの」に——悩みは消せない。でも名前を変えることはできる。
筋トレで全てを解決しようとする脳筋女子、本の外に出られない図書委員、ツンデレすぎる購買部部長、笑い方を忘れた生徒会長。厄介な奴らの厄介な悩みを、一杯のドリンクとツッコミひとつで再定義する——魔法学園コメディ、全30話(予定)。
会員証が光った。最悪だ。