あらすじ
あらすじ
物語は、東京駅21時24分発、名古屋行き最終の新幹線「のぞみ」から始まる。
主人公・佐伯航平は、一週間前に失踪した妹・美咲からの謎のメッセージに従い、車内の指定席に隠されていた高級ショコラティエ『ル・ノワール』の箱を手にする。
そこには、美咲の遺言ともとれる言葉が添えられていた。
「名古屋に着くまでに、正しい順序ですべてを“消化”して。間違えれば、私は死ぬ」
航平は、追跡者である組織の「掃除屋」と隣り合わせになりながら、命懸けの試食を開始する。
第1のチョコ(ビター): カカオの中に隠された「マイクロSDカード」を回収。そこには日本の金融界を揺るがす裏金リストが眠っていた。
第2のチョコ(塩キャラメル): 視覚を一時的に変容させる向精神薬が含まれており、新幹線の車壁に不可視塗料で書かれた「第2のパスコード」を読み取ることに成功。
第3のチョコ(フランボワーズ): 自身の身体を一時的に「導電体(生体回路)」へと変える特殊インクを摂取。航平は新幹線の制御システムと脳を直接リンクさせる。
第4のチョコ(ヘーゼルナッツ): 超伝導状態を作り出す極低温物質が含まれており、航平は自らをアンテナとして、膨大な機密データを全世界へ送信しようとする。