あらすじ
ゾンビパンデミックから二百年。
人類は滅びなかったが、かつての世界を取り戻すこともなかった。
汚染と変異、廃棄物に覆われた地上――
“インファンションワールド”を捨て、人類は空へ逃げ、
天空都市と呼ばれる巨大都市群を築き上げた。
そこは理想郷のはずだった。少なくとも、そう信じられていた。
コロニー出身の少年・アオリは、成績と家系を理由に
天空都市《アマノガワ》への移住を許可される。
家族を残し、たった一人で向かった空の都市は、
眩い繁栄と同時に、決して語られない“影”を抱えていた。
光の届かない都市の底、荒れ果てた生活層、
そして都市の中で出会う「同じ瞳」を持つ存在――
アオリは気づかぬうちに、
天空都市が隠し続けてきた歪みと真実へと足を踏み入れていく。