あらすじ
十歳で聖女の力を発現させて以来、サラは民のために身を削り、魔物の浄化と騎士の治療に人生を捧げてきた。
しかし、彼女を待っていたのは「聖女の力を悪用した」という身に覚えのない冤罪と、愛する婚約者による婚約破棄、そして無慈悲な処刑だった。
断頭台の露と消えたはずのサラが目を覚ますと、そこは処刑の二年前、魔力鑑定の当日だった。
「もう、この国のために力を使うのはやめよう」 サラは決意する。
彼女は鑑定結果を偽装し、王国の全魔力の源である「聖なる種」を密かに体内に取り込んで出奔。かつて敵対していた隣国の辺境へと向かう。
魔力を失い、急速に枯渇していく王国。慌ててサラを捜索する王太子たち。しかし、時すでに遅し。
隣国に辿り着いたサラは、彼女の真の価値を見抜いた無口な最強騎士に溺愛され、失われたはずの魔力で辺境を一夜にして楽園へと変えていく。
サラを馬鹿にしていた者たちが魔物の群れに怯え、跪いて許しを乞う中、彼女は最強の騎士たちに守られながら、二度目の人生を優雅に謳歌する。