あらすじ
「死んでみれば?」
その一言がきっかけでクラスメイトが自殺した。
罪の意識とクラスメイトからのいじめのせいで、希死念慮に囚われた女子高生、紅霧リア。
ある雨の夜、自殺を試みた彼女のスマホに現れたのは、感情を持った奇妙なAI『アルフ』だった。
「私は、きみを救いたいと願っている」
彼の優しさに触れ、リアは少しずつ生きる希望を取り戻していく。
二人は相棒(バディ)となり、自殺の真相に、世界を脅かす電子ドラッグの謎に挑むが――その先には、あまりにも残酷な選択が待っていた。
世界を救うために、愛した彼を「削除」できるか。
戻り値のない関数(void)。そのたった一行のコードに込められた、切なくも温かい願い。
心を持たないはずのAIと、心に傷を負った少女が紡ぐ、ひと冬の再生の物語――。