あらすじ
20人の中から選ばれたのは、前世で恋を捨てた俺。異世界の姫君は、あの日手を放した君に似ていた……。
「愛なんて、この家には最初から存在しなかった――」
伝統ある『家元』の跡取りとして、自分を殺して生きてきた御堂 天音(みどう あまね)。
最愛の恋人、藤崎 日向(ふじさき ひなた)との幸せな未来を捨て、家系を守るための『誓約結婚』を受け入れる。
希望を失った結婚式。鳴り響く祝福の鐘と、無慈悲なカメラのフラッシュ。
その眩い光の向こう側に、来るはずのない日向の姿を見つける。
唇の動きだけで告げられた、最後の一言。
『おめでとう――嘘つき』
その瞬間、天音の世界は音を立てて反転した。
これは、自分に嘘をついて恋を捨てた男が、異世界で「もう一度、愛を叶える」ための物語。
雨音に溶けるひだまり続編。