あらすじ
いやいや、そうじゃないからねっ!?
拡大解釈して出した答えは、想像の右斜め上をすっ飛んでいきました……!
「……ねえってば!」
アリスはわずかにドレスの裾を持ち上げ、その先端に付着した茶色いシミを睨みつけている。
通り過ぎた馬車が跳ね上げた泥が、彼女の自慢のドレスを汚したのだ。
「おっと、はいはい、なんでしょうお嬢。足が疲れましたか? おんぶでもしましょうか?」
「この道、汚いわ」
物流の要である道路が荒れていることは、商業の停滞を招き、領民の生活水準を下げる要因となる。
アリスは、たった一言でこの領地が抱える病巣を指摘したのだと、ルシールは勝手に確信した。
「……承知いたしました、お嬢」