あらすじ

私は何もしていない。 それなのに聖女の神託は私を断罪し、婚約者は私を捨て、祖国は私を追い出した。 国境の橋を渡った先は、つい三十年前まで戦争をしていた敵国。言葉も文化も違う異国の地で、私に残されたものは、亡き母から教わったお菓子の作り方と、形見のブローチだけだった。 だから決めた。誰かに必要とされるのを待つのはもうやめる。自分の手で、自分の居場所を作ろうと。 小さな喫茶店を開いた私のもとには、なぜか厄介ごとばかりが転がり込んでくる。国境紛争を抱えた商人、身分を隠した貴族、そしてやけに私の店に通い詰める無愛想な青年。 お菓子を出しているだけなのに、気づけば両国の要人が私の店で密談を始めていた。 断罪した側は今更私を取り戻そうと躍起になっているらしい。けれど私はもう、誰かの都合で動く駒じゃない。 この国で、この場所で、私は私の人生を歩く。 あの無愛想な青年が隠している正体に気づいたとき、私の選択はどこへ向かうのだろう。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/02/02
  • 現在の作品断罪された悪役令嬢は「国外追放」先で人生やり直し中です