あらすじ
祭りの夜、天神さまの境内。
腕は確かだが気難しい職人・柴と、調子がよくて人懐こい長次郎は、仕事の話を巡って言い合いになっていた。
そんな中、長次郎が持ち出したのは、くじ屋での小さな賭け。
一等を引いた方が勝ち――ただそれだけの、他愛もない勝負のはずだった。
煙と熱気に包まれた境内で、笑いながら引いたくじの行き着く先。
勝ち負けを決めたのは、人でも運でもなく、天の采配だったのかもしれない。
勝負とは何か。
運命とは誰のものか。
祭りの夜にひらりと引かれる、ひとつの「くじ引き」の話。
【次代小説風短編】