あらすじ
「何が正しいかなんて、考えているヒマはないんだ───」
世界にダンジョンが現れてから一世紀。
人々は、そこから湧き出る『魔物』や、悪性魔法に蝕まれた元人間──『怪人』たちの脅威に晒されてきた。その対抗策として生まれたのが、『ヒーロー』の存在である。
ダンジョンとともに世界にもたらされた新たな力学、『魔法』。
それを操る魔法使いのうち、英雄的行為を行う者たちは『ヒーロー』と呼ばれ、人々の希望となった。
しかし、ヒーローは次第に、より強く、より華麗になっていく。
世界を支配する『連合国』は、その力を危険視し、すべてのヒーローを管轄下に置き、厳しい制限を課すようになる。
抑圧されたヒーローたちの一部は、やがて反連合組織を形成し、抵抗活動を開始。
連合もまた、そのカウンターとして、裏切り者を始末する非公表部隊──『後詰』を組織した。
そんな時代に生まれた子供たちは、未来を選ぶことすら許されない。
これは、義務と欲望の狭間で引き裂かれながら、それでも選択を強いられる少年少女の物語である。