あらすじ

帝国と王国が長年争う戦乱の時代。 王国軍の下っ端書記官アルト・フェルディナンドは、戦場に出る予定など一切なかった――はずだった。 ところが補給の手違い、命令の誤解、本人の極度の緊張が連鎖し、 「逃げ遅れた結果、敵軍の進路を偶然ふさぐ」 「転倒した拍子に敵将が落馬する」 「無言で立ち尽くしただけで、敵が深読みして撤退する」 といった“奇跡”が連発。 本人はただ 「何も分からない」「怖い」「帰りたい」 と内心で泣いているだけなのに、周囲は完全に誤解する。 ――この男は、すべてを計算している。 沈黙は熟考。 動かないのは誘導。 逃げ腰は罠。 そうしてアルトは、 「幸運の軍神」 「沈黙の軍師」 として前線から王都へ召喚されてしまう。 王城では、 ・国王が「偶然でも結果は結果」と評価 ・王女セレナが政治的象徴として彼を担ぎ ・貴族たちは敵か味方か判断できず右往左往 ・敵国は「戦争より危険な男」として暗殺を決定 と、本人の知らぬところで情勢は加速度的に悪化(=盛り上がり)していく。 アルト自身は一貫して無自覚。 「何も考えていない沈黙」 「運だけで切り抜けた判断」 「たまたま居合わせただけの現場」 ――それらすべてが “国家レベルの深謀遠慮”として解釈され続ける 勘違い戦記コメディ。 戦争・政治・恋愛・暗殺。 すべてが絡み合う中で、 最も弱気な男が、最も恐れられる存在になっていく。 だが本人は今日も思っている。 (これ、いつバレるんだろ……?)

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カクヨム
カクヨム2026/02/02
  • 現在の作品運が良いだけの新人軍師が伝説の名将と勘違いされる件 ――幸運の軍神は、今日も胃が痛い――