あらすじ
「そうだ。死のう」
なんとなく限界で、冬の海へ向かった。
誰にも迷惑をかけず、静かに消えるつもりだった。
けれど駅で出会ったのは、
自分を“神様”だと言い張る、生意気な少女。
「観光といこうか」
なぜか名前も事情も知られていて、町を引きずり回され、
挙げ句の果てに「あなたに救われた」と言う女子高生まで現れて――
「あなたがいなくなったら、私、どうやって生きればいいの」
期待が怖くて逃げたはずなのに、
今度は自分が、誰かを救う側になっていた。
これは、死のうとした大人が、
神様と少女に振り回されながら“生きる理由”を見つける、少し不思議であたたかい再生の物語。