あらすじ
凄惨な事故から生還し病室で目覚めた少年は、自分自身に関するあらゆる記憶を失っていた。
そんな彼を待っていたのは、献身的に寄り添う2人の女性。
凛として気品溢れる『婚約者の藍』と、幼少の頃から仕えていたというお茶目な『メイドの桜』だった。
本来なら親密な関係だったらしいが、記憶のない今『親しげな赤の他人』に過ぎず、どう接すれば良いか困惑するばかり。
それでも失われた『自分』という空白を埋めるため、彼女たちの語る断片的な思い出をなぞり、かつての自分を取り戻そうとリハビリに励む。
しかし平穏で温かい入院生活の中で、認識のズレや、説明のつかない違和感が染み出していく。
それらはまるで、噛み合わないパズルのピースのようだった……。
断片をつなぎ合わせ、全てを取り戻したとき。
一体どんな『自分』になるのだろう?