あらすじ
学校では『氷の女王』と恐れられる完璧美少女、朝凪真冬。
だが、彼女の本当の姿を知っているのは、隣の部屋に住む僕――夏目湊だけだ。
家での彼女は、僕の古ジャージを着て、僕の背中で充電し、僕の匂いを嗅がないと生命維持できない「溶けたスライム」だった。
「湊、おなかすいた」
「湊、おでこ、ぽんして」
「湊……どこにも、行かないで」
十年前、引っ越しのトラックの前で交わした無邪気な約束。
『大人になったら、迎えに行くから』
それが彼女の中でいつしか呪いとなり、僕らの「おままごと」は終わらないまま続いていく。
これは、生活能力ゼロの依存少女と、世話焼きな僕による、代償だらけの純愛記録。
「おかしいのが僕らなら、世界の方が間違ってる」