あらすじ
【コンテスト用あらすじ】※ネタバレあり
氷の国、グレイシア。氷の精霊に守護されし地。オメガは精霊の御使いとされており、国にとっても希少な存在だった。
生まれた時から氷の聖獣に守護されていたセラは、いずれは皇后になる道が用意されていた。
皇太子であるフェンリスとは幼い頃からお互いに将来の夢を語り合う仲で、セラは優しく誰からも好かれる皇子にいつしか恋心を抱くようになった。それはフェンリスも同様で、ふたりは大人になったら運命の番として国を導こうと約束を交わした。十年後。そんなふたりの夢は、隣国の侵略によって打ち砕かれることになる。
炎の国、華琅《ファラン》。炎帝と呼ばれる若き冷酷な王、蒼焔《ツァンイェン》が治める国。彼が王となったその一年後、氷の国に攻め入った。グレイシアの皇帝ヘイルは密かに華琅を侵略する計画を企てており、それを知った蒼焔は最小限の軍を率いて早急に戦を終わらせた。
グレイシアは、一夜にして華琅の支配下となった。皇帝はその場で斬首。皇族たちは身分を剥奪され、抵抗する者は容赦なく殺された。
セラは「これ以上フェンリス様を傷付けないと約束してくださるのなら、あなたに従います」と跪いて誓い、蒼焔はそれを承諾した。
精霊ではなく聖獣に守護されている希少なオメガは、華琅でも同様だ。炎は氷に強くそもそも相性も悪い。グレイシアの者たちが歯向かう手段など最初からなかったのだ。
そんなことを知らないセラは、フェンリスを守るために、すべてを捧げる覚悟で蒼焔に従うことを決意する。しかしアルファである蒼焔は、オメガであるセラに対してなにかを要求をするでもなく、たまにやって来ては冷たく接するだけ。
与えられた部屋には、食事や着替えの時以外はほとんど誰もやってこない。ヒートを抑えるための薬は定期的に渡されていて飲んでいたが、ある日突然ヒートが起こる。
抑制薬が何者かによって誘発薬にすり替えられていたのだ。オメガがヒートの際に出す特別なフェロモンに当てられ、蒼焔は抗う余裕もなくセラの身体を抱くしかなかった。
一夜の過ちの後、セラは今まで幽閉されていた部屋から蒼焔の王宮殿の寝所へと移される。相変わらず冷たい態度の蒼焔だったが、不器用な優しさに少しずつ気持ちが揺らぎ始める。
それから半年ほど経ったある日、フェンリスからの密書が届けられる。その内容を目にしたセラは、無謀なことはやめるようにと、なんとかフェンリスを説得しようとするが、蒼焔とのあの一夜の件を持ち出され疑われてしまう。
フェンリス率いる反乱軍。その裏で画策されていた蒼焔の暗殺。すべては華琅側の宰相の企みだったが、蒼焔によって制圧される。フェンリスは操られていたとはいえ極刑に処されることに。悲しむセラに同情した蒼焔は、二度目はないと誓わせ、監視付きで国から追放すること決める。
それから一年後、セラは蒼焔の寵妃として子を身籠り、愛し愛されながら穏やかな日々を過ごすのだった。
※中華風ですが西洋ファンタジーみもあります。
※R-18部分に関しては非公開枠があります。
※作品のフォロー、♡、応援コメント、★評価などいただけるととても嬉しいです。