あらすじ

どうして人間は、”面白いもの”を探すのか。 それは、世界が面白くないからだ。 同調圧力、偏見、歪んだ常識――。この世は生きづらさに満ちている。 だが、そんなくだらない”あたりまえ”をぶっ飛ばす方法を、一つだけ知っている。 それは、私たちがほんとうの意味で”生きる”に出逢うことだ。 9歳の時、私は世界に問いかけた。 なぜ学校へ通うのか――。 なぜ働くのか――。 なぜ結婚するのか――。 簡潔な答えだけを言うなら、きっと幸福になるためだ。 良い学校へ入れば、”就職先”を買える。 安定した収入を得れば、”安心”を買える。 家庭を築けば”喜び”を買える。 そうふんわりと思っていた――。 だが現実はどうだ。 どんな優等生でも、容姿、立ち振る舞い、点数、評価。 他者からの視線に怯えながら生きる人はいる。 どんなエリート企業に勤めても、通帳の桁数に、際限のない渇望を抱え、 常に上か下かを気にして、狭まった呼吸をして生きる人はいる。 左手薬指に輝くリングをつける人も、生活を共にする相手に苛立ち、 喧嘩し、自由と余裕が無くなり、破局を繰り返す人もいる。 いや、そんなのばかりだ。 この世界は、不安、恐怖、苦痛、窮屈、そして悲劇に満ちている。 じゃあ一体、何が私たちを幸せにしてくれるのだろうか。 私は一体、なんのために生きているのか――。 それを問うためだ――。 たとえ辛くても考え続けるのは、この世界と深く関わろうとするのは、 クソったれた世論、思考、不幸から自由になるためだ。 間違ってるのはきっと、世界も自分もお互い様だ。 だったら、たまにはこっちが世界に迷惑をかけたって文句は無いはずだ。 人生のサイコロは、君が握っている――。 1か6か。幸か不幸か。生か死か。オール・オア・ナッシングか。 この人生ってやつは、その出目を最初から知るものなど何人たりとも居るまい。 いや、居てたまるか。そんな人生に味など出やしない。 賽は投げられた――。ならば刮目せよ――。そしてまた振り出せ――。 こと人生において、ただ無意味な出来事など存在しない。 私たちが生きることを諦めない限り。

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小説を読もう2026/02/01
  • 現在の作品たった今から、天国から飛び降り、美しい地獄へ向かう――。