あらすじ
「モモ? ハハッ、あの毛色じゃ相手は見つからねえだろ。桃色の羽なんて見たことないし、正直気味が悪いよ」
「……見る目のないやつらだわ、わたしは世界一可愛いんだから……っ」
森で暮らすコトリ族の少女、モモは、珍しい桃色の翼を持つせいで群れの中で迫害されていた。けれどいつか想い合える素敵な相手を見つけ、ちいさな幼鳥の姿から成鳥になるという夢を捨てられないままでいたある日、天敵のトカゲ族に襲われて群れに置いて行かれてしまう。
そうしてあわやというところで違う世界に召喚されたモモが目にしたのは、天敵のトカゲ族そっくりの灰色の鱗と尾を持った、黒髪の美しい男だった。
「ち、近付かないで!! 噛むわよ……ッ!! い、痛いんだからね、食い千切ってやるんだから!!!」
「……はっ、誰が食うかよ、オマエみたいな食い出のないチビ」
間違いで喚ばれたと説明を受けたモモは、王都の結界を担う魔術師であり、カゲと名乗ったその男に監視対象として引き取られることになる。
カゲの粗野な態度から、さぞかし酷い扱いを受けるに違いないと思っていたのに──……
「こ、こんな豪華な部屋……本当にわたしに使わせるつもりなの? わたし一人に!?」
「……気に入らねェなら言え。どうせ急拵えだ、オマエの好きなように変えればいい」
口や態度は悪いのに、どうしてだかカゲはモモにものすごく甘くて──!?
「オマエは、……オレの、ツガイなんだよ」
「つ、つがい……?」
「オレは、オマエの全てを許容する。誰が何を言おうと、倫理や道義がどうであろうと、オレはオマエの、絶対の味方だ。……オマエが、自分の意志でオレの傍にいる限りはな」
まさかの告白に舞い上がったのも束の間、モモを受け入れる様子のないカゲに段々不安が募っていく。
種族差や常識の違い、そして勘違いから二人の恋はどんどんすれ違って──……
「いいか、よく聞け。……次他所の雄に、指一本、羽の一枚でも触れさせてみろ──消えるのはアイツだけじゃねェぞ」
婚活ツンデレ合法小鳥ロリと、ヤンデレド執着トカゲ公爵の、すれ違って拗れに拗れまくる恋の話!
※ストックが切れ次第、不定期更新となります。アルファポリス様でも投稿予定です。