あらすじ
世界で三千万人が遊ぶ覇権MMO。
自動マッチングと定型文マクロによって、誰とも言葉を交わさずに遊べるこの世界で、俺は毎日淡々とログインしている。
効率はいい。装備も揃う。進行も順調。
それでも、ダンジョンを何周しても、記憶に残る相手はいない。
人は溢れているはずなのに、
俺の物語には誰も関わってこない。
これは本当にMMOなのか。
それとも、極限まで最適化されたソロゲームなのか。
そんな違和感を抱えながら続ける日々の中で、
俺はこの世界に存在する、
人との距離、言葉の温度、
そして“交流しない自由”について考え始める。
これは、フレンド0のまま続く、
俺のMMO生活の記録である。