あらすじ
「卒業までに絶対あんたを落とすから。逃げたら許さないよ?」
そう宣言してきたのは、
小さい頃から隣にいて、どんな女の子より可愛くて
でも、一度だって“恋愛対象”として見てこなかった幼馴染・桜。
いつもはクールなのに、俺の前では距離が近すぎる。
リップを変えれば意味ありげに見つめてくるし、
他の女子と話せば無言で腕をつかんでくる。
……急にどうしたんだよ、お前。
そう思っていた俺は、
桜が“ある秘密”を抱えていることをまだ知らない。
──卒業と同時に、この街からいなくなる。
俺の前から、本当に消えてしまう。
桜は言わない。
気づかれたら、同情で好きになるかもしれないから。
だから彼女は、残された一年で俺を“本気で”落としにくる。
可愛い。
けど、ちょっと強引で、
たまに泣きそうな顔をして。
それでも絶対に諦めない幼馴染が、
俺の平凡な日常を全部ひっくり返していく。
これは――
失う前に始まる、幼馴染との恋の再起動。
最後の一年。
俺は、桜の本気から逃げられない