あらすじ
現代日本の警視庁で「落としの天才」と呼ばれたキャリア取調官・久世霧香(くぜ きりか)は、殉職の末、乙女ゲームの悪役令嬢アリシアに転生した。
しかし、そこは「魔法」が全ての根拠とされる理不尽な世界。魔法さえあれば、証拠も動機も無視して「呪いの痕跡があるから犯人」という雑な推理がまかり通っていた。 アリシアを待っていたのは、身に覚えのない「聖女殺害未遂」による公開断罪。婚約者の第一王子は、魔法鑑定の結果を盾に彼女を国外追放しようとする。
「――異議があるわ。その魔法(トリック)、物理法則で説明がつくもの」
アリシア(霧香)は、魔法という名の「奇跡」を、現場の状況証拠と論理的な推論(ロジック)で解体していく。 これは、魔法至上主義の異世界で、唯一「魔法を信じない」令嬢が、密室、アリバイ、見立て殺人といった不可能犯罪に挑む。