あらすじ
オーパーツとは何か。
Out of place artifacts. 場違いの工芸品。頭文字をとって、OOPARTS。
かつて、オーパーツは存在しないとされていた。
──正確には本物が存在しないとされていた。
全て誰かの悪ふざけ。
古代の超技術など存在せず、近代に作られたものが何かの間違いで古代の超技術だと勘違いされただけのもの。
全て、贋作。
ロマンなどない。
──そのはずだった。
十年前。2053年。12月31日。大晦日。
百八回なるはずの除夜の鐘が、百九回鳴った。
OOPART『警鐘』
全世界の大きな変化を予知し、響き渡る爆音の大鐘。
日本人にとって百九回目だったその鐘の音は、まるで地球が叫んでいるかのようだった。
人々はその爆音の原因を調べ始めた。いったいどこから、どうして鳴ったのかと。
しかし、調べ終わるよりも先にそれは見つけられた。──否、見つかっていたと言ったほうが正しい。
OOPART『後始末コンテナ』
1月1日。午後6時頃。アメリカのノースカロライナ州に存在していた。
いらなくなった物を入れておくといつの間にか消滅しているという不思議なコンテナ。
当然、誰かが物を持ち去っていると考えるのが自然だが、警鐘が鳴り響いた後から『後始末コンテナ』は本領を発揮した。
入れたそばから消滅していく。全てが。物も、光も、生きている動物も。
その不気味な能力を見た人々は『後始末コンテナ』をOOPARTと結論づけた。
人々は言った。「鳴り響いた警鐘は、OOPARTの出現を予言したものだったんだ」と。
それ以来、OOPARTは各地で見つかるようになった。
そして、悪事に利用された。
何万人も死んだ。世界は混乱に陥った。
OOPARTの管理は国が行うようになり、OOPARTの不法所持は犯罪となった。
それが、場違いの工芸品、OOPART。
──だが、憧れは止められない。
女子高生レンコ。オーパーツ所持数九十九。
バレれば軍隊が討伐に来るだろう。