あらすじ

英雄とは。偉業を為した者である。 「星を仰がず。暗き底に眠るものよ。門を今一度の路とせよ。」 魔力なし、家柄なし、才能なし。 何一つ持たない少年ルモアルは、ただ「英雄になる」という分不相応な夢だけを抱き、迷宮を彷徨っていた。 ある日、迷宮で絶体絶命の危機に陥ったルモアルは、その優れた記憶力によって覚えていた、かつて神殿で聞いた聖職者の真言を無意識に唱える。それは今や誰も知らないはずの、冥界への呼び声だった。 鍵型の魔道具が起動し、英雄を呼ぶ。 「――我は呼び声を聞く者。冥界の門よ開け。星が応える!」 その呼びかけに応えたのは、神聖な加護を与える英雄などではなく、かつて王冠を砕き玉座を焼いた大悪人。王殺しの反逆者であった。 空っぽの少年と悪の英雄。決して交わるはずのなかった二人は出会い、偉業を為すための旅路が始まる。 魔道具の名は『冥界の渡し鍵』。現世と冥界を繋ぎ、呼び声に応えた英雄を召喚するための鍵。 そして、鍵を束ねる『渡し守の鍵束』。英雄とともに乗り越えた困難を記録し、新たな力を鍵として追加する魔道具。 この二つの魔道具で、少年は大迷宮の踏破という偉業に挑む。 百の迷宮が重なる大迷宮の果て、少年は自らの空白を埋める真の英雄となれるのか。

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カクヨム
カクヨム2026/02/01
  • 現在の作品HerosGazer~英雄に憧れる平凡な少年は、死した英雄を呼び戻す~