あらすじ

小説家・篠原透は、長年の研究の末に、読者の思考と行動を意図した方向へ誘導する『完全物語理論』を完成させた。 感動も、決意も、倫理観ですら、あらかじめ設計された「構造」の産物でしかない。 自らの理論が持つ恐るべき加害性に気づいた篠原は、肥大し続ける罪悪感に耐えかね、ある「禁忌」に手を染める。 それは、自分自身の作家としての自我を破壊し、二度と筆を握れなくするための物語――『筆を折らせる物語』を書くことだった。 書き終えたとき、篠原は「自ら」筆を折るのか。 あるいは、それすらも「誰か」が仕組んだ物語の結末に過ぎないのか。 「物語」に魂を売った男が辿り着く、自己言及(メタ)の果ての黙示録。

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カクヨム
カクヨム2026/02/01
  • 現在の作品筆を折らせる物語