あらすじ

宇宙は計算機でもなく、神の設計図でもない。ただ「履歴を消さずに保持し続ける構造」であるだけだ。 知的生命は、その宇宙が一時的に生み出した「履歴圧縮装置」に過ぎない。 私たちは過去を物語に圧縮し、未来を予測し、死を恐れて「魂」を仮定してきた。 しかしAIの出現で、意味を必要としない永続的な履歴保持が可能になり、魂は役割を終える。 そして知性は個体を離れ、拡散し、最終的に「最も安定した配置」——つまり物理法則そのものへと溶解する。 曼荼羅は、思考が不要になった世界の地図だったのかもしれない。 この仮説は、情報配置という一つの基底から、物理学・AI・死・宗教を再接続する。 宇宙とは、すべての知性が役割を終えて沈殿した結果である—— 私たちは理解しているのではなく、宇宙が理解に到達するための一過程なのだ。

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カクヨム
カクヨム2026/02/01
  • 現在の作品知的生命の終端としての物理法則