あらすじ
【あらすじ】
とある異世界で行われた実験により、都内某所の高校、芸能面やスポーツなどの才能に優れた少年少女が集まる――【青煉高校】の生徒と教員、そしてたまたま訪れていた来客者の計数十名の人間が、突如として異世界に転移してしまう。
放課後、人の気配が少なくなったその時間帯に……彼等彼女等は、否応なく異世界へと転移させられてしまったのだ。
異世界【ティル・ゲン・レネーシュ】。
この世界では一定の年齢に達すると、すべての人間に戦うための“役割”が与えられ、その“役割”に応じて装備や能力、使用可能な魔法や技、育ち方などがある程度決められる。
どんなに崇高な王族だろうが、名のある貴族だろうが、下層の平民だろうが、例え異世界から招かれた人間だろうが、それは等しく同じだ。
古の時代、神により与えられたその権利は、世界に住まう人間たちを二分した。
聖神と邪神……光と闇に分けられた神はそれぞれ“役割”を与えた人間たちを眷属とし、永きに渡る時代を戦ってきた。
そして近年、異世界から人物を招く。という“役割”を得た人物によって行われた、異世界召喚によって、彼等彼女等はこの世界に招かれることになる。
【青煉高校】に通う生徒や教員、その日運悪くその高校に訪れていた人物たちが、【ティル・ゲン・レネーシュ】へと転移させられた。
二年の生徒、主人公……黒沢 全(クロサワ ゼン)は学年のリーダー的存在の男子生徒。
俗に言うカーストの上位に位置するグループに所属し、学外でも人気の少年だった。
異世界へと大規模転移したゼンは、困惑する同級生たちをまとめようと苦心する。
しかしそこへ現れたのは、転移実験を行った張本人……【クラヴァウル帝国】を名乗る軍事国家だった。
帝都へ招かれたゼンたちは、その国で聖神を名乗る女神、ヴァルジェイナによって【選定の儀】を受ける。それこそが、すべての人間に“役割”を与える秘術だった。
多くの転移者が、カースト上位のゼンに【勇者】の“役割”が与えられると望んだ。しかし……主人公ゼンに与えられたのは、戦う能力が望まれるこの異世界でのサポート役……【掃除屋】だった。
大方物語の主役には相応しくない、目立たぬ“役割”。優しき女神ですら匙を投げると言われた、不遇の“役割”を得たゼン。
更に追い打ちをかけるように、ゼンを疎んでいた一定の生徒が、【勇者】の“役割”を得たことで……ゼンの運命は一変することになる。
これは、絶対に覆すことが出来なかった“役割”という存在に抗う若者の物語。
不遇な役割を与えられた、元の世界ではカースト上位だった少年による、どん底から再スタートする物語だ。