あらすじ
淑やかな貴族令嬢――その正体は、
「解剖こそが人類救済の最短ルート」と信じる前世持ちの法医学オタクだった。
祈りと迷信が支配する異世界医療に絶望しながらも、
令嬢としての立場を守るため、今日も内なる解剖欲を必死に抑える日々。
しかし王太子の誕生パーティーで、溺死しかけた王女を
“常識外れの救命処置”で蘇生させてしまったことで、運命が狂い始める。
彼女の異端な医術に真っ先に目を輝かせたのは、
冷静で合理主義、そして――理解がありすぎる王太子カイル。
「君が医術で国を救うなら、僕はそれを妨げるものをすべて排除しよう」
研究環境、資金、検体、権限。
すべてを惜しみなく与える代わりに、
王太子は彼女を「最愛」として静かに囲い込み始める。