あらすじ

五年前、世界は唐突に滅亡した。 大地を覆うように広がった赤い壁は、大地を灰色の平面へと塗り替えた。 人も、動物も、植物さえも、誰一人いなくなった世界。 滅んだはずの世界には、ただ一人の救い主(とその愉快な仲間たち)がいた。 世界を救える唯一の人間。 勇者(にしては弱く)。 医者(半分もぐり)。 回復術師(万能ではない)。 そして――――蘇生術師。 〈世界蘇生術式(グランドリバース)〉を扱う事の出来る彼こそが、死んだ地脈を蘇生し、世界を少しずつ蘇らせる事が出来る唯一の人間であった。 魔王。 誰もが知る、悪魔のような王。 魔族を統べる王。 魔物を統べる王。 人類を苦しめ、虐殺する存在に対して、人類が出来る事はあまりに少なかった。 しかし彼等は彼等なりに知恵を絞り、そしてある可能性に辿り着く。 それは、異世界からの人間の召喚であった。 勇者召喚という儀式によって、魔王を倒せる人材を呼び出そうと。 結果、勇者召喚は上手くいった。 異世界より来たりし三十余人の勇者たちは、皆特別な「職業」を持っていた。 本来この世界にも根付く人々が持つ「職業」とは異なる、勇者だけが持つ強力なものを。 彼等は託されたその偉業を、しぶしぶと受け入れた。 最初は嫌々、そのうち堂々と。 しかし、落ちこぼれは組織の中では生まれるものであった。 落ちこぼれである「回復術師」環哉晴(たまき かなはる)を魔王討伐メンバーから外した勇者一行は、世界を救うために旅立った。 そして、二年の月日が流れ―――― 今に至る。 人類滅亡から七年後、仲間を率い、孤独な医者は今日も世界の蘇生に立ち向かう。 ここに救いはなく、絶望もまた無い。 これは、ただ冷淡に、彼の軌跡を追う物語である。

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小説を読もう2026/02/01
  • 現在の作品クラス丸ごと一緒に異世界転移して二年後、世界は滅びた〜世界蘇生術師の復興旅〜