あらすじ

「死ななきゃ安い、生きてりゃ美味い」 蘇生魔法も、瞬時に傷を癒やす聖女も存在しないシビアな辺境。 冒険者にとっての勝利とは、魔王を倒すことではない。五体満足で酒場に帰り、冷えたエールと温かい煮込み料理を腹に入れることだ。 少し値は張るが、極上の料理と酒を出す酒場「錆びた剣亭」。 その指定席には、今日も三人の「錆びた剣(ベテラン)」たちが陣取っている。 * **戦士ガンツ(50代)** 孫への仕送りのために斧を振るう、涙もろい筋肉ダルマ。 「完璧な作戦だったな」と笑うが、だいたい筋肉で強引に解決している。 * **斥候ゴド(100歳越え)** 元衛兵隊長のドワーフ。論理と計算を愛するが、酒が入ると批判が止まらない。 「逃げるが勝ち」を信条とし、誰よりも速く戦略的撤退を指揮する。 * **魔法使いフィス(年齢不詳)** 過去に英雄だった疑惑があるエルフだが、今は隠居生活を満喫中。 「魔法は便利だ」と言いつつ、なぜか杖で殴ったほうが早いことが多い。 彼らは正式なパーティではない。だが、その連携は芸術的で、手段は驚くほど泥臭い。 功名心に流行る若手冒険者がピンチに陥った時、彼らはため息をつきながらも介入し、老練の技術と汚い手と暴力的な物理攻撃で「生還」させる。 「英雄になんてなるもんじゃない。肩は凝るし、酒は不味くなる」 これは歴史書には残らないが、酒場のツケと若者たちの記憶にはしっかり残る、愛すべき酔っ払い達のオムニバス・ストーリー。

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小説を読もう2026/02/01
  • 現在の作品生存者に乾杯を ~錆びた剣たちの冒険譚~